ベクトル解析 /スカラー場での 線積分・面積分
ふくほです。
久しぶりの更新です!
線積分、面積分について忘れやすいし
難しいと感じたので書き殴ります。
今回はスカラー場に限定します。
1. そもそも何をしているか
私は下のサイトを見てとても感動しました。
oshiete.goo.ne.jp
スカラー場での線積分は
一様の重みで分布している関数の
ある曲線に沿った
重みの和を求めているのです。
2. スカラー場での線積分の計算
空間スカラー場の
曲線
に沿った線積分を考えます。
この時、線積分は
曲線の長さをとしたとき
次のようになります。
これは、
を用いて置換積分を行っています。
これは、先程述べたイメージから
を積分に帰着したものになります。
(イメージなので細かい文字の説明は
なしでざっくりこんな感じ。)
ではここで例題を。
[例題]
曲線を点から点に向かう線分,
としたとき
に沿うの線積分を求めよ。
まず、を媒介変数で表してみます。
としたとき, は
と表されますね。
次にパラメータを用いたをに代入します。
あとはこれを積分するだけです。
やったぜ、解けた!!
計算の手順としては
1. 曲線をパラメータで表す
2. のをに代入する
3. を計算する
こんな感じ。
3. スカラー場での面積分の計算
面積分は先述の通り,
線積分の曲線が曲面に変わっただけです。
曲面とします。
(は領域内を動いている)
この時,空間スカラー場の
に沿った面積分は次のようになります。
は微小面積を表しています。
(は面要素とか、面積要素とかって呼ばれています)
ささ、これも例題をひとつ。
[例題]
曲面()
をとするとき、
スカラー場 のにおける面積分を求めよ。
まず、面要素を求めましょう。
から
よって、
次いで、のをに代入します。
あとはこれをで積分するだけです。
解けたーっ!
計算の手順としては
1. 曲面の面積要素を求める
2. のをに代入する
3. を計算する
こんな感じ。
4. 最後に
記事を書いたことでだいぶ理解が
深まったような気がします。
なるべく早くベクトル場ver.も書くつもりです。
何かおかしいことがあったら教えてください。
だいぶ読み返して確認はしたのですが…
なんかある気がします。
ではまた。
p.s.
ベクトル場ver.も書きました!
fukuro-hoho.hatenablog.com